端午の節句は、元々は、年齢を問わず、男の子の立身出世を願うお祭りとして行なわれていました。
そして、江戸中期頃から、男の子の誕生を祝って行なわれる初節句が盛んになり、それが現代に引き継がれています。

五月人形の始まりは、お子様にふりかかる災いを身代わりとなって受けてくれるお守りから来ています。五月人形のいわれは身代わりとして厄災を背負ってもらうための人形（ひとがた）です。身に降りかかる災い｢厄（やく）｣を、病気にかかったり、けがをしたりすることを人形に身代わりになってくれるよう願い飾ったのが始まりといわれています。生まれたお子様が健やかに育って欲しいと願いを込めて、五月人形をお飾りください。

譲り受けた物やお父さんの五月人形を飾るという方がごく稀にいらっしゃいますが、五月人形は、その人の厄災を背負ってくれる『お見守り人形』です。譲り受けた物やお父様の五月人形は、その方の厄災を背負ってくれたので、感謝の心でお人形供養をして下さい。それ故、人から譲り受けたお人形を初節句で飾るのはおすすめできません。小さな物でも高級でなくても構まいません。是非お子様には、お子様の厄災を背負ってくれる五月人形を用意してあげて下さい。

近年、収納飾りの商品が大人気なのは、簡単に飾れて簡単にお掃除でき簡単にしまえるという利点が多い所で、女の子のお節句「お雛様」はお子様がお人形を飾ったり閉まったりを手伝ってくれるご家庭もある様ですが・・・以外と稀な様。お雛様でもそうなので、やはり男の子はご自分のお節句の出し入れをほとんど手伝ってくれないよう（笑）で、やはりお母様の仕事となってしまうとか・・・。
出し入れされる方にとって「簡単」って言うのが近年の収納飾り人形をお求めになられる方に見られる共通会話。また、大きなものを購入されても飾るのが大変や片付けが面倒とのお声も多く、大きければ大きいほど2・3年しか飾らないなんて方も多くなってきました。折角の日本文化の五月人形。出し入れが面倒や置き場所が無い等、年々コンパクトな物が好まれています。